MetaMask(メタマスク)は、仮想通貨(暗号資産)のウォレットの一種であり、NFTマーケットプレイスやブロックチェーンゲームなど、ブロックチェーンを利用したサービスを利用する際に必要不可欠なツールです。
現在、MetaMaskは非常に人気が高く、多くのユーザーに利用されています。
ここでは、MetaMaskの特徴や使い方などについて詳しく解説していきます。
まず、MetaMaskの特徴についてです。
「MetaMask」は、ブラウザから簡単に利用できるウォレットとして知られており、使いやすさやセキュリティ面でも定評があります。
また、複数の仮想通貨をサポートしており、様々なトークンを保管することができます。
次に、MetaMaskの使い方です。
MetaMaskを使うには、まずWebブラウザからアクセスし、ウォレットを作成する必要があります。
作成後は、仮想通貨の送金や受け取り、ブロックチェーン上のサービスへの接続などが可能になります。
目次
- 1 メタマスク(MetaMask)とは?
- 2 メタマスク(MetaMask)の特徴は?
- 3 MetaMaskと接続すると!
- 4 ガス代とは?
- 5 仮想通貨(トークン)&スワップ(交換)ができる
- 6 エアドロップ確認機能が実装されました!
- 7 仮想通貨の現金化ができるの?
- 8 マスターカード(Master card)との提携が予定されている
- 9 メタマスク(MetaMask)の使い方
- 10 MetaMaskウォレットを作成!
- 11 メタマスク(MetaMask)の使い方・送金方法
- 12 仮想通貨取引所で仮想通貨を購入する
- 13 仮想通貨をMetaMaskに送金する
- 14 各種サービスにMetaMaskを接続する
- 15 メタマスク(MetaMask)の注意点
- 16 メタマスク(MetaMask)のまとめ
メタマスク(MetaMask)とは?
このウォレットはConsenSysというソフトウェア開発企業が開発しており、主にイーサリアムブロックチェーンを基盤としています。
仮想通貨ウォレットとは、ブロックチェーン上に記録された仮想通貨のデータへアクセスするための「秘密鍵」を管理するツールのことです。
MetaMaskは、仮想通貨の購入、保管、送受信、ブロックチェーン基盤でのサービスでの支払い、スワップ、ブリッジ、現金化(一部地域では利用不可)などの機能を提供しています。
これに加えて、MetaMaskはイーサリアムをはじめとする各種ブロックチェーンとの互換性を持ち、Google Chrome、Microsoft Edge、Firefox、BraveなどのブラウザやiOS、AndroidなどのOSをサポートしています。
現在、月間アクティブユーザー数は3,000万人を超え、無料で利用できるWebブラウザ拡張機能やスマートフォンアプリとしてダウンロード可能です。
名称 | MetaMask(メタマスク) |
サービス開始 | 2016年9月 |
主な機能 | 仮想通貨の購入 トークンの保管 トークンの送受信 ブロックチェーン基盤のサービスでの決済 仮想通貨のスワップ(交換) 仮想通貨のブリッジ(チェーンを跨ぐ) 仮想通貨の現金化(※日本在住者不可) |
対応チェーン | イーサリアム イーサリアムとのEVM互換性を持つブロックチェーン (Polygon, Avalancheなど) |
対応ブラウザ | Google Chrome Microsoft Edge Firefox Brave |
アプリの対応OS | iOS Android |
メタマスク(MetaMask)の特徴は?
MetaMaskは、ブロックチェーンを活用する便利な機能を提供しています。
具体的には、以下のような特徴があります。
1. MetaMaskを使用すると、様々なブロックチェーンベースのサービスに簡単にアクセスできます。
これにより、新しいデジタルサービスを探索したり利用したりすることが可能となります。
2. 取引時のガス代(ネットワーク手数料)を柔軟に制御できます。
これにより、トランザクションの処理速度やコストを自分で調整することができます。
3. 仮想通貨(トークン)の交換やスワップが可能です。
これにより、異なる仮想通貨間での取引を容易に行うことができます。
4. ブリッジ機能を搭載しており、複数のブロックチェーン間での連携を行う際に役立ちます。
5. エアドロップの確認機能があり、興味深い仮想通貨のエアドロップ情報を簡単にチェックできます。
6. ただし、日本在住者は注意が必要ですが、仮想通貨の現金化は可能です。
ただし、法的規制や税金などの事前確認が重要です。
7. 将来的には、オンチェーン決済のカード発行機能が予定されており、デジタル資産を実世界の支払いに活用することができるかもしれません。
MetaMaskと接続すると!
MetaMaskというものを使うと、ブロックチェーンを基盤にした色々なサービスを利用することができるんですよ。
たとえば、NFTマーケットプレイスやブロックチェーンゲームなどが含まれます。
MetaMaskはこれらのサービスと連携できるようになっており、MetaMaskを使ってこれらのサービスに接続することで、サービス内での取引や支払いを、MetaMaskに保存されている仮想通貨を使って行うことができます。
MetaMaskが対応しているチェーンには、イーサリアムチェーンや、イーサリアムとEVM互換性のある他のブロックチェーンなどが含まれます。
例えば以下のようなものが挙げられます:イーサリアム、BNBチェーン、Polygon、Avalanche、Harmonyなどですね。
ガス代とは?
ガス代とは、ブロックチェーン上で取引や他の操作を行う際にかかる手数料のことを言います。
イーサリアムなどのブロックチェーンでは、1秒間に処理できる取引の量に制限があります。
したがって、この制限を超える取引が発生した場合、多くのガス代を支払うユーザーが優先的に処理される仕組みがあります。
そのため、ガス代は状況によって変動し、処理が混雑しているときにはガス代が高くなることがあります。
例えば、MetaMaskでは取引の処理スピードを3段階から選択できる機能が備わっております。
処理スピードを速めようとすると、ガス代も上昇しますが、逆に処理スピードを下げるとガス代を節約できることが可能です。
さらに、ガス代の上限値を設定する機能も提供されています。
これらの機能を活用することで、ガス代を過剰に支払うことなくコントロールすることができるのです。
仮想通貨(トークン)&スワップ(交換)ができる
仮想通貨(トークン)を交換するためのトークンは、例えばイーサリアムのようなブロックチェーン技術を利用して発行された独自の基軸通貨(仮想通貨)のことです。
具体例として、イーサリアムブロックチェーンの基軸通貨はイーサリアムですが、そのブロックチェーン上でテザー(USDT)やベーシックアテンショントークン(BAT)などの様々なトークンが発行されています。
MetaMaskには、これらのトークンを交換する機能が備わっており、仮想通貨取引所を利用せずにトークンを交換することができます。
さらに、各トークンの価格は、DEXやマーケットメイカーのデータを照会して、適切な水準に設定されています。
エアドロップ確認機能が実装されました!
MetaMaskは、2024年4月に新しい機能を追加しました。
それは、仮想通貨のエアドロップをより簡単に確認できる機能です。
エアドロップとは、企業やプロジェクトが行う、仮想通貨やトークンを無料で配布するイベントのことです。
これは、エコシステムに参加者を増やしたり、発行元の知名度を上げるために行われることが多いです。
これまでは、エアドロップを受け取るためには、各サイトを個別に確認する必要がありましたが、MetaMaskによってこの手間が省けるようになりました。
つまり、MetaMaskを使えば、ウォレット内で簡単に全てのエアドロップの受取資格を確認できるのです。
これにより、エアドロップに関連する情報収集の手間が大幅に減少し、参加者にとっては便利な機能と言えます。
仮想通貨の現金化ができるの?
023年9月から、Tamaskは仮想通貨を現金に換金するサービスを始めました。
ただし、今のところこのサービスは日本在住の人には利用できません。
ただ、欧州の一部やアメリカでは、SEPA決済や銀行送金を通じて、仮想通貨を換金することができます。
現在は、イーサリアムメインネットでの仮想通貨の売却にのみ対応していますが、将来的にはL2ネットワークにも対応する予定です。
また、Tamaskは現金化に限らず、Apple PayやPayPalのような決済機能も導入するなど、利便性の向上に取り組んでいます。
マスターカード(Master card)との提携が予定されている
MetaMaskは、現在オンチェーン決済のカード発行を進めております。
このカードは、マスターカードと提携しており、将来的にはMetaMask独自のオンチェーン決済カードを発行する計画です。
カードの発行は、決済パートナー企業であるBaanxが担当し、マスターカードのネットワークで利用が可能となります。
報道によれば、利用者はこのカードを利用することで、仮想通貨を使用して日常的な買い物が可能となるとのことです。
日本における仮想通貨の現金化サービスが提供されるのはまだ先の見通しとなっていますが、このカードを使用することで即座に仮想通貨を利用することができる可能性もあります。
このサービスは仮想通貨決済の先駆けとなるものであり、今後の情報に注目が集まっていますので、続報をお見逃しなく。
メタマスク(MetaMask)の使い方
メタマスク(MetaMask)の入手方法と使い方についてご説明いたします。
まず、MetaMaskの導入方法についてです。
MetaMaskは、仮想通貨を扱うためのウォレット機能を提供するGoogle Chrome拡張機能です。
MetaMaskを利用するためには、まずGoogle ChromeのウェブストアからMetaMaskをダウンロードします。
Google Chromeの拡張機能ストアでMetaMaskを見つけ、無料で追加することができます。
次に、MetaMaskウォレットを作成します。
MetaMaskをインストールした後、Chromeの拡張機能バーにMetaMaskのアイコンが表示されるはずです。
アイコンをクリックすると、初回の設定画面が表示されるので、指示に従い新しいウォレットを作成します。
この際、重要なのはリカバリーフレーズです。
ウォレットを復元する際に必要な12個の単語のフレーズですので、絶対に安全な場所に記録・保存しておくことが重要です。
要するに、MetaMaskを使い始めるためには、Google Chromeのウェブストアからダウンロードしてウォレットを作成し、リカバリーフレーズをしっかりと保存しておく必要があるのです。
MetaMaskウォレットを作成!
MetaMaskウォレットを作成する手順について詳しくご説明いたします。
まず、MetaMaskの拡張機能がWebブラウザに追加されると、自動的にMetaMaskのページが表示されます。
このページで新しいウォレットを作成したい場合は、「ウォレットを作成」を選択してください。
その後、MetaMaskは品質向上のために、一部の使用状況データを収集している旨を通知します。
これを確認し、問題がなければ「同意する」をクリックしてウォレットの作成を続行してください。
なお、データの収集に同意しなくても、ウォレットを作成することに支障はありません。
次に、利用規約を確認したら、8文字以上のパスワードを設定してください。
メタマスク(MetaMask)の使い方・送金方法
まず、MetaMaskとは、仮想通貨を取引したり保存したりするためのウォレットアプリケーションです。
MetaMaskの使い方を具体的に説明していきますね。
まず最初に、仮想通貨を取引所で購入するステップです。
仮想通貨を取引所で購入するには、まずMetaMaskウォレットにアクセスし、取引所から提供される受け取り用アドレスをコピーしておきます。
その後、取引所の指示に従って支払いを行い、購入した仮想通貨をMetaMaskウォレットに送金します。
次に、仮想通貨をMetaMaskウォレットに送金する方法です。
MetaMaskウォレットにログインし、受け取る仮想通貨のアドレスをコピーします。
そして、送金元のウォレットや取引所で、MetaMaskウォレットのアドレスに送金する操作を行います。
送金が完了すると、MetaMaskウォレットに仮想通貨が反映されます。
仮想通貨取引所で仮想通貨を購入する
まずは、ブロックチェーン技術を活用して構築された様々なサービスを利用するためには、仮想通貨を取引所で購入する必要があります。
SBI VCトレードは、わずか500円から仮想通貨を購入できるので、初めて仮想通貨を購入する方にもおすすめの取引所です。
お試しで仮想通貨の購入をしてみたいという方にも最適です。
仮想通貨をMetaMaskに送金する
仮想通貨取引所でイーサリアムなどの仮想通貨を購入した場合、その仮想通貨をMetaMaskに送金できます。
MetaMaskのウォレットアドレスは、画面上部にあるアイコンをクリックしてから表示されるメニューの中にある「アカウントの詳細」を選択することで確認できます。
仮想通貨取引所SBI VCトレードの場合、自身のアカウントにログインし、「日本円・暗号資産の出金」というメニューから送金手続きを行うことができます。
送金したい仮想通貨を選択し、MetaMaskのウォレットアドレスと送金する数量、送金目的を入力して申請するだけで手続きが完了します。
要するに、MetaMaskに仮想通貨を送金する場合は、MetaMaskのウォレットアドレスを取引所に登録し、必要事項を記入して送金手続きを行いましょう。
各種サービスにMetaMaskを接続する
多くの場合、ブロックチェーン上でのサービスを利用する際、MetaMaskなどのウォレットを利用して簡単にアカウントを作成することができます。
このため、個人情報などを入力してアカウントを作成する手間が省け、すぐにサービスを利用することができるようになります。
例えば、仮想通貨取引所で購入したイーサリアムなどの仮想通貨をMetaMaskに送金すると、さまざまなサービスにMetaMaskを接続して利用できるようになります。
NFT(非代替トークン)マーケットプレイスである「OpenSea」などの場合、以下の手順に従ってMetaMaskを接続することができます。
これらは、MetaMaskの基本的な使い方の一例となります。
メタマスク(MetaMask)の注意点
MetaMaskの利用時に留意すべきポイントを3つご紹介します。
まず1点目は、MetaMaskがすべてのブロックチェーンに対応しているわけではないことです。
MetaMaskは主にイーサリアムとEVM互換のブロックチェーンに対応しており、2023年10月にはソラナ(SOL)やStarknetなど非EVMブロックチェーンにも対応する予定ですが、現時点ではまだ対応しているブロックチェーンは限られています。
ですので、他のブロックチェーンを利用する場合は、対応しているか事前に確認することが大切です。
2点目は、シークレットリカバリーフレーズの適切な管理です。
MetaMaskを作成する際に提供されるシークレットリカバリーフレーズは、アカウントを復元する際に必要な重要な情報です。
もしもこのフレーズが漏洩してしまうと、第三者があなたのアカウントにアクセスできてしまう可能性があります。
そのため、シークレットリカバリーフレーズは絶対に他人に知られないように安全な場所に保管することが重要です。
最近ではフィッシング詐欺も横行しており、オンラインに保存するのではなく、オフラインに記録するなどセキュアな管理方法を取ることが推奨されています。
最後の3点目は、スキャムコインに用心することです。
スキャムコインとは、詐欺目的で発行された仮想通貨のことを指します。
偽のコインや詐欺グループが存在し、投資を勧誘するなどして不正な利益を得ようとするケースがあります。
MetaMaskを使用してトランザクションを行う際には、信頼できるプロジェクトやトークンにのみリンクするよう注意することが大切です。
自身の資産を守るためにも、慎重な選択をすることが重要です。
最近、多くの人がSNS上で「自分のMetaMaskウォレットに知らない仮想通貨が送金されていたことに気づいた」と報告しています。
詐欺の手法はさまざまですが、SNSの情報によると、MetaMaskに送金されたスキャムコインを売却しようとして「接続許可(approve)」をすると、MetaMaskの中身が抜かれてしまう可能性もあるようです。
もし、自分のMetaMaskウォレットに怪しい仮想通貨が送られてきた場合は、触らずにすぐに非表示設定にしておくことが賢明です。
メタマスク(MetaMask)のまとめ
今回は、MetaMaskという仮想通貨ウォレットについて詳しくご紹介しました。
MetaMaskは、主にイーサリアムなどのブロックチェーンをサポートする仮想通貨の財布です。
MetaMaskをお使いいただくことで、NFTマーケットプレイスなどのさまざまなサービスを利用することができます。
このウォレットには、仮想通貨を保管する機能だけでなく、仮想通貨(トークン)の交換機能も備わっています。
また、Webブラウザ版やアプリ版のいずれも、無料でご利用いただけます。
ただし、お忘れにならないように管理していただきたいのが、シークレットリカバリーフレーズです。
このフレーズを管理することで、万が一ウォレットを紛失したり、情報が漏洩したりすることがありません。
MetaMaskは、イーサリアムをはじめとする複数のブロックチェーンをサポートしており、これらのブロックチェーンをベースにしたサービスを利用する際には、MetaMaskは非常に必要なツールとなっています。